どうも!TA-KEです!
僕は室内でオモ写(おもちゃの写真)を撮ることがほとんどで、撮影を楽しむ時間も1日の中で僅かです。平日は仕事から帰ってきた数時間、休日は子供が寝静まった後なのでいずれも撮影するのは「夜」。
「室内」というただでさえ暗い環境に加えて「夜」ときたものですから、撮影環境としてはイマイチなわけです。
僕が撮影している部屋で普通にカメラ単体で撮影するとこのような感じでカメラに記録されます。
カメラは富士フイルムのx-pro2、レンズはxf60mmF2.4 R Macro。部屋の電気は電球色のシーリングライトです。
全体的に暗い仕上がりで、色味も今ひとつです。S.H.フィギュアーツの素晴らしい造形と塗装が見る影もありません。
(ここからLightroomなどを使って色味や明るさの補正をしていました。)
これでは撮影していても楽しくありません。
そこでホームセンターや家電量販店に置いてあるクリップライトで光を足してみました。
被写体の上部から光を当てる感じで撮影しました。先程よりは全体的に明るくなり、被写体に立体感が出てきたように見えますが、綺麗な写真かと言われると僕の中では「NO」です。
使用したのはこちらのLED電球とクリップライト。
そもそもカメラというのは被写体に当たった「反射光」を記録しているので光のないところでは何も映りません。そしてその重要な「光」の取り込む量をカメラ側のシャッタースピード、絞り、ISO感度で調整するわけですが、そもそもの「光の質」が悪ければ綺麗な写真は撮れません。
前置きが長くなってしまいましたが、今回は手軽に良質な光を得られる「クリップオンストロボ」というカメラ機材をご紹します。なんだか仰々しい機材で扱うのが難しそうですが、使ってみると本当に「光」って重要なんだなと理解させられます。
カメラ素人の僕ですが、この機材を導入することで自分の撮りたい写真に一歩近づけたと思えたので、同じように室内撮りで苦戦している方たちの参考になれば幸いです。
クリップオンストロボとは
クリップオンストロボとはカメラに装着する外付けのフラッシュの事です。結婚式やイベントの際にプロのカメラマンが使っているのを見たことがある方も多いと思います。プロが使う機材のようにも思えますが、機種によってはちゃんとストロボにもオートモード(TTLモード)がありますので僕のような初心者でも何となく使うことが出来ます。
光の方向を自在に変えられる
クリップオンストロボを使う理由の一つに光の表情付があります。
例えば、カメラに内蔵されているフラッシュを使って撮影すると光を直射することになり、こんな風にバキバキで不自然な仕上がりになります。
それに対して、大抵のクリップオンストロボは発光面を上下左右と自在に動かすことができ、この可動を利用することで自然で綺麗な光を作り出すことが可能です。
バウンス撮影
直射では不自然な仕上がりになりましたが、先程の可動域を活かしてストロボの光を天井に向けて撮影します。
天井バウンスと言ったりしますが、こうすることで天井に当たった光が拡散され、柔らかい光となって被写体を包み込みます。
(白い天井が好ましく、高すぎると光が届きません。)
実際に撮影してみるとこんな感じ。
ストロボ使用前と比べるとその差は歴然です。
更に、ストロボを使うことで別の恩恵も受けられます。ストロボ使用前は明るさが足りないため、絞りを開放のF2.4に設定していましたが、ストロボを使うことでもっと絞り込むことが可能です。
F8まで絞ったことで被写体がくっきり写り、ディテールもハッキリしてきました。
左:ストロボ使用前
右:ストロボ使用後
クリップオンストロボを付けて天井バウンスさせるだけで、写真のクオリティが一気に上がりました。
発光面の角度を変えて、いろんな表現を楽しんでみるのもありだと思います。
右に向けるとこで壁を利用した壁バウンス。
右から光が当たることで先ほどとはまた違った表情になります。特にアイアンマンの顔部分のハイライトが違ってきていますね。天井バウンス時よりもゴールドの部分が発色が美しいです。
正直、写真撮影の世界における「光」については非常に奥深くまだまだ勉強が必要ですが、重要性については理解できました。
今回はストロボの光をただバウンスさせたに過ぎませんが、「光」を自分でコントロール出来るようになったら更に写真が楽しくなると思います。
ライティングについても今後少しずつ勉強していこうと思います。
ストロボ選びの注意点
とここまででクリップオンストロボに興味を持った方。購入前に以下の点に注意しましょう。
①対応メーカーの確認
ストロボは純正品以外にもサードパーティ製のものも存在するので(代表的なところで言うとニッシンデジタル)、自分が使っているカメラメーカーに合っているものを選びましょう。
②TTLへの対応
メーカー純正品であればほとんどがTTL(自動調光)に対応しているようですが、Amazonなどのネットショップで売られている中華製のストロボはマニュアルのみのものあるので注意しましょう。
マニュアルがダメというわけではありませんが、初めてストロボを使う場合はTTL対応のもののほうが使いやすいと思います。
③発光面が可動すること
今回のようにバウンス撮影をする場合は、発光面が可動することが絶対条件です。
僕は富士フィルムユーザーですが、純正品ではなくニッシンデジタルのものを使用しています。
それでは!
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